名古屋国際会議場大会

THE BRAVE GATE TOUR第4戦
愛知・名古屋国際会議場
観衆3000人(超満員)
■第1試合 20分1本勝負■初代オープン・ザ・ブレイブゲート王座決定トーナメント1回戦

YOSSINO(14分30秒、エビ固め)K-ness.
まず、感想から言うと決勝みたい。YOSSINOが攻め立てればK-ness.は膝を狙いYOSSINOの動きを封じにかかる。素晴らしい攻防が繰り広げられた。でも、肩のテーピングを抱えるK-ness.のほうが案の定捕まる時間が長かった。そんな中でもダークネスバスター、ダークネスドライバーまで繰り出して全力で勝ちに行こうとするが、YOSSINOはすべて返す。そして、最後は丸め込み合戦。そこでYOSSINOに軍配が上がる。いい試合だった。ちなみにこの試合ではYOSSINOK-ness.にしかけたコウモリ(旧ムルシエラゴ)が失敗して場外に落ちた際に、YOSSINOの腰のヒラヒラ(ビラビラではない)が全部落ちて白パンツ一丁。サポーターもはみ出してファンにはたまらないサービス。ま、自分は特に何も思いませんけど。


■第2試合 20分1本勝負■初代オープン・ザ・ブレイブゲート王座決定トーナメント1回戦

○PSYCHO(3分16秒、ハイフライバム→片エビ固め)谷嵜なおき
谷嵜はハイテンションでまくし立てるが、PSYCHOの予測不能の動きに翻弄されっぱなし。そのまま攻略の糸口がつかめないままPSYCHOがハイフライバムで勝利。一度失敗するものの、2発目できっちり決めていた。フワッと舞って急降下。何だかハイフライバム見れただけで得した感じ。しかし3分チョイって早いよな。


■第3試合 20分1本勝負■初代オープン・ザ・ブレイブゲート王座決定トーナメント1回戦

×スペル・シーサー(6分48秒、無効試合土井成樹×
土井がシーサーのコーナー倒立の時に襲い掛かる。土井が体力任せに押せばシーサーが技で押し返すこれまた面白い展開。そんな中で場外でのやり取りの中から両軍のセコンドが入り乱れノーコンテスト。神田本部長は巻き舌でセコンド介入を咎める。「セコンド下がれ、ゴルァ!」って。

■再試合 20分1本勝負■

土井成樹(2分13秒、バカタレスライディングキック→片エビ固め)スペル・シーサー●
混沌とした雰囲気の中で再試合が開始される。土井がDOI555に行こうとするとシーサーが体を入れ替えてヨシタニックでドーン。カウントが3つ入るかと思いきや鷹木がレフェリーの足を払いカウントを阻止。ここでシーサーの勝機は消えたと言っていいでしょう。土井はバカタレスライディングキックを見舞いカウント3を奪う。


■第4試合 20分1本勝負■初代オープン・ザ・ブレイブゲート王座決定トーナメント1回戦

ダニエル三島(9分6秒、ダニ☆エ〜ル)堀口元気
二人がリングに入ると堀口がダニエルを急襲。そのまま試合が始まる。堀口が圧倒的優位で試合が進む。HAGEコールもなし。のっけからマジモードだ。三島もヒザ蹴りを見せたりで食い下がる。お笑いは二人の間に一切なし。ダニエルからいつもと違う太い声が発せられる。顔もいつものえなりチックではなくて必死の形相だ。三島来夢時代にも見た記憶がないような必死の形相だ。そして、堀口が試合を決定付けようとビーチブレイクを決めるが、堀口にもダメージが残っていたのかすぐにフォールにいけず千載一遇のチャンスを逃す。すると神はあっけなく堀口を見放し、逆さ押さえ込みも決まらず、ダニエルの片足を抱え込んでのルー・テーズ、「ダニ☆エ〜ル」でカウント3。やったね、パパ。自分の本命予想の堀口が散ってしまった。


■第5試合 30分1本勝負■

望月成晃横須賀享新井健一郎(13分21秒、ツイスター→体固め)斉藤了&ドラゴン・キッド&しゃちほこマシーン●
しゃちほこ地元凱旋記念試合か?コスチュームも心なしか新しい。入場テーマ曲は燃えよドラゴンズ。♪1番種田だ関川だ〜ってそれぞれ横浜と楽天行っちゃってるし。FM2Kは執拗にしゃちほこを狙う。力量の差はいかんともしがたく、最後はモッチーのツイスターに沈む。終わった後はモッチーがしゃちほこをねぎらう。ドリームゲート挑戦するか?としゃちほこに問いかけるが、しゃちほこは首を横に高速で振る。


■第6試合 30分1本勝負■初代オープン・ザ・ブレイブゲート王座決定トーナメント準決勝

YOSSINO(8分23秒、アナザースペース→体固め)PSYCHO●
密かに楽しみにしていたこの対決。YOSSINOのソル・ナシエンテかPSYCHOのスウェーニョか。さすがのYOSSINOもPSYCHOの動きはつかめない。リズムは崩されっぱなし。そして山場のグランド対決。YOSSINOがソル・ナシエンテに行こうとするところでPSYCHOは切り返し、逆にスウェーニョに入る。グランドでは決まらず、終盤に入る。すると勝負の分け目となるPSYCHOのハイフライバムが発射。しかし、YOSSINOは転がって逃げる。ここでPSYCHOの勝機が消える。ここで待ってましたと言わんばかりにYOSSINOがトルベジーノからアナザースペースにつないで勝利。


■第7試合 30分1本勝負■初代オープン・ザ・ブレイブゲート王座決定トーナメント準決勝

土井成樹(8分13秒、TKO勝ち(後頭部出血→レフェリーストップ))ダニエル三島
土井がハイテンションにまくし立てればダニエルも声援を受けて土井に立ち向かう。同じ闘龍門5期同志の対決だ。その意地もあるのかダニエルも執拗に土井に食い下がる。そのダニエルの攻めのせいか、心なしか後半土井の動きが重くなっていた。そして場外戦へもつれ込む。ダニエルが飛ぶ。すると待ち受けていたのは土井の椅子。見事にヒット。その後ダニエルが場外へ落ちると、一向に立ち上がらない。どうしたものかと思いきやレフェリーストップの裁定。事情説明が神田本部長から。すると後頭部が割れて試合続行不可能と判断してのレフェリーストップ。すると会場は一気にブーイング。土井の椅子攻撃で頭を負傷したものと思っていたらしい。後で聞くと、頭が割れた直接の原因は土井の椅子攻撃ではなくて、場外への落ち方が悪かった模様。しかし、会場はそうは思っていない。相手がCIMAだろうが誰彼構わずBloodにブーイングを浴びせていた。何よりダニエルが顔をクシャクシャにして泣いていたのが何とも痛ましい。自らがギブアップしたわけでも3カウント取られたわけでもないのに負けてしまって悔しい思いでいっぱいだろう。セコンドのマイケルもいつになく激高していた。


■第8試合 時間無制限1本勝負■

斉藤彰俊(4分26秒、スイクルデス→片エビ固め)ストーカー市川
Xの正体はNOAHに上がっているダークエージェント総帥斉藤彰俊。口の部分のマスクをし、鎌を肩に提げて入場。ごめん。正直知らなかった。名前は見たことあってもビジュアルが全然一致してなかった。市ちゃんは大物戦恒例のロープ渡り、かんちょう3連発を見舞うが、延髄斬り(あとで一緒に行った友人から聞くと「スクイルデス」という名前がついていたらしい。)一発でカウント3を奪われる。何やら市川の全身にシールを貼られてダークエージェントの宣伝。最後の斉藤のマイク「DRAGON GATE 素晴らしい団体だけど、ダークエージェントちょっとだけヨロシクね」とお茶目に言い捨てて退場。


■第9試合 45分1本勝負■

CIMA&ドン・フジイ&○鷹木信悟(9分32秒、ラストファルコニー→体固め)マグナムTOKYOアンソニー・W・森B×Bハルク
BXBハルクのお披露目マッチという位置づけでほぼ間違いないでしょう。アンソニーとマグナムの合体とは言え、入場は別々。ダンスもアンソニーが傘を振るというわけでもなかった。マグナムのダンス時には放送席のゲスト、ビビる大木にVサインを送ったりしていた。マグナムがマイクを握り、開口一番「名古屋の皆さん、どうもこんばんミ」と大木ネタ。試合が始まると、ほぼハルクが捕まりっぱなし。時折逃げる時に側転、バック転を見せたりすると会場が沸く。デビューして4戦目にしてもう存在感を植えつけている。ムーンサルトプレスも見せても空振りに終わるが、その飛形はキレイで目を奪われる。最後はニュージェネレーション対決。鷹木のラストファルコニーで決める。試合後、CIMAはハルクをイジメに入り、椅子で殴打しようとするとマイケルが無言で駆け込みCIMAに二の腕アッパー(かち上げ式ラリアット)を見舞う。会場は大歓声。マイケルは無言のまま去る。少しでもダニエルの無念を晴らしたかったのだろう。その後、フジイさんオンステージ。練習生の戸澤くんをいじめる。しかし、戸澤くんもやられっぱなしで終わらず、最後にはドロップキックを見舞い逃走。あと、アンソニーの「行きますよ!」は最近決まらないなぁ。


■第10試合 時間無制限1本勝負■初代オープン・ザ・ブレイブゲート王者決定戦

土井成樹(21分1秒、バカタレスライディングキック→片エビ固め)YOSSINO
準決勝のモヤモヤさえなければ普通にいい決勝戦だった。この試合だけを見れば土井の勝利には文句ないし、優勝決定戦にふさわしい戦いだった。序盤は場外戦の後土井が攻められ、YOSSINOが執拗に土井の足にダメージを与える。着々と土井の動きが鈍くなる。しかし、土井はパワーで不利な状況をひっくり返したり、壮絶な体力の奪い合いが繰り広げられる。土井がバカタレスライディングキックを入れてもYOSSINOはカウント1で起き上がる。15分過ぎにYOSSINOが立ち上がり、自慢の滞空時間の長いミサイルキックを3連発見舞う。そして、今やプレミア化している腕吉野で土井の腕にダメージを与える。仕上げにとばかりにアナザースペースを見舞うがカウントは3つ入らない。YOSSINOの「雪崩式いくぞ!」の声が響く。ここが勝負の分かれ目だ。YOSSINOが雪崩式アナザースペースに行こうとすれば土井が踏ん張って雪崩式DOI555に持っていこうとする。ここで雪崩式合戦を制したのはDOI555。その後バカタレスライディングキック2連発。土井がフォールを奪い、初代ブレイブゲートチャンピオンの座に輝く。YOSSINOは試合後ずっとグロッキー。土井が高らかにマイクを進めるとYOSSINOのセコンドに居たK-ness.は納得しねえぞと土井をにらむ。そして、ブレイブゲート言いだしっぺのK-ness.YOSSINOが打倒土井、打倒Bloodのもとの共闘を誓う。土井はやはり準決勝に対するモヤッとが残っていたのか、次の防衛戦の相手にダニエルを指名。神田本部長は「ダニエルのケガの状況を見て決める」と返す。土井もいきなり低姿勢に「よろしくお願いします。」とにかく、ダニエルとの防衛戦が楽しみだ。


■総括■
土井VSダニエルの準決勝のモヤッとで大盛況と言う雰囲気ではなかった。個人的にも優勝は堀口と予想していたものの、ダニエルにも頑張ってほしかったので準決勝のアクシデントは非常に残念だ。ハルクはまだまだ。でも、方々で言われるとおり確かに華はある。アンソニーとマグナムの合流は今日の戦いを見る限りではハルクの育成に終始していたせいか意図もテーマも見えなかった。ここもモヤッとだ。あと、谷嵜の今後の身の振り方はどうなのか。いろいろ思うところが残る名古屋大会だった。


■その他■
テレビ西日本「龍の扉」の博多大吉と諏訪千晶が居た。諏訪さんはテレビで見るより細くて背も高くてかわいかった。
あと、自分の席は実況席の向かって右後ろ。松崎年男の斜め後ろの2列目。
ゲストはビビる大木。その横にはマッチョ記者藤本かずまさ
自分のそばではGAORAスタッフがカンペ書いていて、ダニエルが救急車で運ばれたというのもそのカンペを覗いて知った。
この日、国際会議場のイベントホールではドラゲーが、センチュリーホールでは松任谷由実のライブがあった。駐車場が臨時のほうに回されるわけだわな。