嫁ぎ行くいとこへ

俺とは二つ違い、早生まれと言う事で学年で1年違い。
幼い頃大分のばあちゃんの家で一緒に遊べば俺の事を「○○くん○○くん*1」って呼んでくれてたよな。


お互いが学校に行くようになればお前の優等生ぶり、俺の落ちこぼれぶりが露骨に出るようになり、俺のダメっぷりに凹み、お前の優等生ぶりが羨ましかった。


ばあちゃんの家の庭で一緒に縄跳びをやればお前はサックリ二重飛びを延々とやり続け、俺は一度もできない。これも凹んだ。


一緒に遊園地に行けば絶叫マシーンに強いのが俺とお前だけ。
遊園地では一緒にはしゃいで堪能したよな。
本当に楽しかった。


俺が一浪して大学合格して、お前が短大合格して入学前の春休みに一緒に宮崎を巡ったよな。
先に車の免許を取ったお前が新しい車の助手席に俺を乗せてドライブもしたよな。
お互いいい大学生活を送ろうと誓って別れた宮崎空港も覚えてるよ。


時には恋愛関係の話電話でも話したよな。
お互いがのろけあったり愚痴ったり。
って愚痴るのはほとんどお前のほうだったけど。


お互い社会人になり、気付くと俺とは血のつながりがあるとは思えないぐらいに容姿端麗・器量よしのいい女になってた。
ま、昔からかわいかったんだけど。
仕事の都合で自分が延岡近辺に何度か行く機会ができると一緒に焼肉食いに行ったな。
そしてモスバーガーでコーヒー買ってとある山の夜景のナイスなスポット行ってお互いの将来について語り合ったよな。
いろんなことが重なって滅多に見せない弱みを見せて涙ぐむお前に何もしてやれなかった俺、自らの器の小ささを思い知らされた時だ。
でも、そんな器の小さい俺に対してもいろいろ頼ってくれて嬉しかった。
そんなお前がかわいかった。


いろいろ真剣に思い悩んで選んだ旦那さん、間違いはないでしょう。
だってお前が選んだ人だから。


また焼肉食いに行こうぜ。コーヒー飲もうぜ。
子どもができたら遊んでやるから見せに来いよ。
体には気をつけて。旦那さん大事にしろよ。
旦那さんから大事にしてもらえよ。
幸せにな。俺もお前に負けないぐらい幸せになってやるから。


結婚おめでとう。

*1:「くん」のほうを上げて