観戦レポ

7月4日(日)
闘龍門JAPAN5周年記念大会〜Vnt Aniversario〜
兵庫・神戸ワールド記念ホール
観衆8000人(超満員札止め

▼試合前
CIMA、YOSSINOドラゴンキッド近藤修司が登場。
ロープの端をつかんでの抽選。その結果CIMAとYOSSINO、近藤とキッドの組み合わせが決まる。


▼第1試合 20分1本勝負

堀口元気&斉藤了&谷嵜なおき(12分21秒、逆さ押さえ込み)ミラノコレクションA.T.アンソニー・W・森&スペル・シーサー●
見事なまでに予想通りの展開。途中、斉了がパラダイスロックに捕まった時に、手足ロックされたままモゾモゾ動いてロープブレイクを取る姿は笑えた。ミラノも足の調子が悪い中ラリアット等のブリッジスルーも見せる。アンソニーとミラノで相手3人を極めるジャベも披露。終盤になり、堀口がシーサーの隙をついて逆さ押さえ込みが炸裂。


▼第2試合 UDG王座決定トーナメント1回戦 30分1本勝負

○CIMA(10分33秒、シュバイン→片エビ固め)YOSSINO
入場が終わったかと思うと、大鷲がノッシノッシとリングサイドに詰め寄る。それぞれのコーナーにはアンソニー、フジイ&TARUがセコンドを務めていて、大鷲はニュートラルコーナーで腕組みをしてじっくり戦況を見つめる。全体的にCIMAが先を見越して体力温存しているように見えた。YOSSINOも攻めるがソル・ナシエンテもかわされ、そのまま決め手もなくCIMAのシュバインに沈む。

▼第3試合 UDG王座決定トーナメント1回戦 30分1本勝負

近藤修司(10分35秒、キングコングラリアット→片エビ固め)ドラゴン・キッド
入場時から二人の間に不穏な空気が漂っていた。近藤は入場を済ませ、キッドの番になるとキッドはなかなかリングインしない。その空気を打ち破るかのようにキッドはスワンダイブからミサイルキックを落とす。そのまま場外戦になり、近藤は花道の半分近くを走るランサルセをキッドに見舞う。引き続きキッドをエプロン下まで引きずり、リングイン。しかし、その後の試合の主導権はどちらかと言うとキッドが握っていたように思う。この日、キッドはバミューダ・トライアングルなど懐かしい技も繰り出す。近藤は終始苦しめられる。キッドのウルトラ・ウラカン・ラナでフィニッシュと思いきや近藤はカウント2で返す。ここで近藤のキングコングラリアットが炸裂。キッドは一回転。そしてカウントは3つ入る。決勝進出者が決まったが、近藤はキッドのマスクを剥がしにかかる。場内ブーイングの嵐。そこで救出に入ったのはマグナムTOKYO。マグナムがアラケンと土井に「キッドのよさは俺が一番分かっている。俺に預けてくれないか?」とたずね、そのままキッドを連れ去ってしまう。

▼第4試合前
Xの発表だ。
菊池リングアナが声を発する。
「この男がリベンジにやってきました!」
は?健介?大矢?
会場に響いた曲は「TAKE THE DREAM」だ。
健介だぁぁぁ!!(正直ガッカリ)
フロリダは「負けたらフロリダブラザースに入ってくださ〜い」と焚きつける。
健介はすんなり了承。
さも秘策でもありげな自信が垣間見えた。
「神戸の異人館からこの世で最も恐ろしい生き物を連れてきた。Come on! My sweet honey!!」
デンジャラスクイーン・北斗晶の登場だ。
北斗が木刀振り回す姿にフロリダは腰が引けてしまう。
北斗の出現でガッカリはどこかに飛んでいってしまう。


◎特別試合 30分1本勝負

北斗晶(0分35秒、ノーザンライトボム→体固め)ストーカー市川
フロリダが困っているときに「じゃじゃじゃじゃ〜〜ん」市川の登場だ。営業でフジイさんと一生懸命回っていたにもかかわらず出番ナシじゃあまりにもかわいそうだ。市川は「メキシコでいったい何やってきたんだよ!こんなの近所のオバサンじゃねーかよ!」と息巻く。「急遽特別試合を行います」のアナウンスで市川と北斗の試合が始まる。北斗が攻め、市川の耳が取れるとそれを、手に取り不思議そうに見つめる。その間市川は背後から攻めるが北斗は動ぜず。終いには捕まり、ノーザンライトボムから踏みつけ式体固めで試合終了。


▼第4試合 30分1本勝負

マイケル岩佐&○ダニエル三島(6分54秒、反則(フロリダブラザーズが北斗のイス攻撃を主張))佐々木健介北斗晶
試合が始まると、健介の圧倒的なパワー攻撃の前にフロリダの二人はタジタジ。中盤、北斗をコーナーに座らせてフロリダが足蹴に。八木がマイケルを止めればダニエルが入る。ダニエルを止めればマイケルが再度入る。再度マイケルを止めれば再度ダニエルが入ろうとするがそこで八木に止められる。と思いきや健介が詰め寄り北斗に足蹴に。夫婦生活でよほど溜まってたものがあったのか?北斗は何やってんのよってな感じで健介の背中を叩く。そして椅子の登場だ。折りたたみ椅子が出ても健介はすぐに取り上げ、場外に投げ捨てる。いよいよ夏季限定の星条旗椅子が登場。マイケルが健介に渡し、健介がマイケルに返す。健介が頭を抱え反則をアピール。そこで北斗が出てきて椅子の取り合いに。そしてマイケルが座板を開けて頭を入れ北斗の反則攻撃をアピール。八木はすぐさま反則を取る。これでフロリダの勝利。最後のアメリカ国歌のときにフロリダ二人と健介3人並んで胸に手を当てる。北斗は「お前ら何やってんだよ!もう家帰ってくんな!」と吐き捨ててリングを去る。木刀も会場に投げ捨てる。最後は「マイネーム イズ マイケル」「マイネーム イズ ダニエル」「マイネーム イズ ケンスキー」とアピールをし、ケンスキーが「俺の力が必要なときは何時でも呼んでくれ」と約束する。


▼第5試合 スペシャシングルマッチ 30分1本勝負

ウルティモ・ドラゴン(11分11秒、マヤ式ジャーマンスープレックスホールド)中嶋勝彦
校長登場。相手は若手も若手、弱冠16歳の健介ファミリーの中嶋。声援も多い。コールされると花道を一気に駆け抜ける。引き続き校長が入場。これまたすごい声援だ。試合が始まり、主導権は校長が握る。どっちかと言うと公開スパーリング的なテイストが見受けられた。思いっきり「胸を貸してやる」的な内容だ。だが、中嶋は打点の高いドロップキック、胸板へのキックの連発など果敢に打撃攻撃に出ていた。最後はドラゴンスリーパーでもなく、アサイDDTでもなく、滅多に見せないというマヤ式ジャーマン。両手をクロスして極めてのジャーマンだ。カウントはむなしくも三つ入りゴング。健介もリングに入り中嶋の健闘を称え、校長と握手をする。引き続き校長がマイクを取る。まずは満員の客に対し感謝の意を表する。この次は「闘龍門JAPANのリングに上がるのはこれで最後です。」の悲しい知らせ。今後はメキシコで選手育成をメインでやっていくそうだ。


▼第6試合 30分1本勝負

望月成晃横須賀享新井健一郎セカンド土井(20分14秒、ツイスター→片エビ固め)大鷲透&“brother”YASSHI●&高木省吾菅原拓也
モッチーの今後を占う大一番。のっけから場外乱闘が繰り広げられる激しさ。自分の近くにはアラケンと菅原が来た。自分の近くには車椅子に乗った初老の女性が居て、アラケンはその車椅子を見越して菅原を引っ張る方向をガラッと変えていた。その次の見せ場はジェットこと高木省吾。「ジェット・ジェット・ジェットう〜〜〜ジェット!」も神戸ワールドだけに結構な声が集まっていた。その標的は土井だ。2度は成功するもののさすがに3度目はかわされて形勢をひっくり返される。次にリングインした横須賀が大鷲にフィッシャーマンを見舞えば土井がバカタレスライディングキックを見舞う。モッチーにいい所持っていかせようと必死だったのが分かる。引き続きモッチーがリングイン。すると悪冠レッドボックスが出てくる。モッチーの頭部を一撃!赤いプラスチック片が舞っていたのが見えた。それほどまでに強烈だったのだろう。菅原からは十三不塔、大鷲からはダイビングボディプレスを食らい、大ピンチに陥るが大鷲のフォールもカウント2で返す。そして、横須賀がブルーボックスを持ち出して大暴れ。最後はモッチーがブラザーを捕らえ、ツイスター一閃。勝負アリ。これで悪冠に対してやられた分をやり返せた。モッチーの面目躍如だ。


▼第6試合後のマイク

モッチー
「今日はありがとう。でも、お前らと組むのは今日だけって約束だったもんな。そして、先月のディファで言えなかった事を言わせてくれ。1月2月は悪かった。」
アラケン
「今日の試合も今の今までまたアンタに裏切られるんじゃないかと思ってたけど、今日の試合よかったよ。俺は土井と二人になっちゃうし、享も一人ぼっち、みんなバラバラなんだし、もうめんどくせーから一緒に組もうぜ!」

会場のファンの間では新ユニットの期待が膨らむ。すると・・・・

でれでれでれでれでれれでれでれ でれでれでれでれでれれでれでれ チンチンチチンチンチンチチンチン チンチンチチンチンチンチチンチン・・・・・

K-ness.キター(゜∀゜)

スカジャン着てるよ。右手には全員分のスカジャン持ってるよ。

K-ness.
「どうもお久しぶりです。K-ness.でーす」

会場はヒートアップ。

K-ness.
「今回の享のDoFIXERの卒業、俺と享で考えての行動だったんだ。俺もマグナムにDoFIXER抜ける事を言ってきて、OKしてくれた。もう一度M2Kやろうぜ!」
モッチー
「俺はM2Kを二度捨てた男だ。そんなことできるわけねーだろ!」
K-ness.
「何辛気くせえ事言ってるんだ。元祖M2K、新M2K、今度は最後のM2K、Final M2Kをやろうぜ、リーダー!みんなももう一度M2K見たいよな!?」

会場はますますヒートアップ。

ここでモッチーが少々戸惑い、返答をためらうが、結論はスカジャンに手を伸ばしたことで明白だ。モッチー、横須賀、アラケン、土井がスカジャンに袖を通し、「Final M2K」の誕生だ。

個人的な感想としては組むのは構わないが「M2K」の名前付けるのだけは勘弁して欲しかった。思わず「またかよ!」って口走っちゃった。でも、K-ness.と横須賀が一緒なのは嬉しい限りだ。