神戸ワールド記念ホール大会(続き)

マグナムのパートナー 新崎人生

7月4日(日)
闘龍門JAPAN5周年記念大会〜Vnt Aniversario〜
兵庫・神戸ワールド記念ホール
観衆8000人(超満員札止め


▼第7試合 マグナムTOKYO復帰戦 45分1本勝負

マグナムTOKYO新崎人生(12分22秒、エゴイストドライバー→片エビ固め)ドン・フジイTARU
マグナム復帰までの道のりが映像で紹介され、コールされる。花道の奥では傘を持ってマグナムが立っている。花道を悠々と歩いている。コスチュームも一新。だがしかし、入場テーマが違う。違和感たっぷりだ。今回限定の入場テーマなのか、この先もこのテーマなのかわからない。リングには女性のダンサー、お子ちゃまのダンサーがコーナーに上ってスタンバイ。ステッキダンスでもない傘ダンスを披露。正直一緒に盛り上がりづらい曲調であった。続いてドン・フジイTARUが入場。TARUさんの刺青がまた増えてる。そして営業本部長のフジイさんも大きな声援を受ける。続いて新崎人生がコールされる。その前には「五十六番札所」という言葉が入っていたが詳しくは忘れた。鐘が響き、お経(少なくとも般若心経ではなかった)が流れる。傘をかぶり、鉄の杖を突いてお遍路さんの格好で荘厳に入場する。闘龍門の選手にはない、周囲を圧倒するようなオーラが漂っていた。いざゴングが鳴るとマグナムは必死で攻撃に入る。人生が出ると、フジイさん、TARUさんのいわゆる闘龍門においては重量級とされる選手をいとも簡単に宙を舞わせる。会場はどよめく。そして、人生とマグナムの拝み渡りの競演。市川のロープ渡りとも谷嵜の「乗っちゃうぞ〜」とも比べ物にならないオーラがあった。人生はなおも圧倒的なパワーでフジイTARU組を攻め立てる。フジイさんを両手をクロスさせるカバージョでロックするとマグナムがTARUさんをエゴイストドライバーで仕留める。マグナムの復活リングを自らの勝利で飾る事ができた。


▼第8試合 UDG王座決定トーナメント決勝戦 時間無制限1本勝負

○CIMA(22分4秒、マッドスプラッシュ→片エビ固め)近藤修司
両者が入場を終え、コールを受ける。赤コーナーにはフジイさんとTARUさんが、青コーナーにはブラザー、ジェット、菅原が陣取る。ニュートラルコーナーには大鷲が腕組みをしてリングを睨み付ける。珍しく近藤はゴング前に仕掛けずにじっと相手の出方を伺う。CIMAも出方を伺う。リング上も客席も静寂に包まれる。先に突っかけたのは近藤。すぐに力比べが始まる。CIMAが肉体改造の成果を見せつければ、近藤も負けじと持ち前のパワーで応戦。場外乱闘が始まれば当然両方のセコンドも入り乱れる。が、そこで大鷲がセコンドの動きを制しにかかる。CRAZY MAXだけでもなく悪冠一色サイドにも組みかかる体をほどきにかかる。会場はその大鷲の行動に拍手だ。試合は中盤に差し掛かり、今度は椅子の登場だ。悪冠は凶器として持ち出すが、CIMAはそれを逆手にとって攻撃に転じる。椅子をリング中央に立て、踏み台にして近藤に襲い掛かる。その椅子を外に出しに大鷲がリングイン。CIMAが「余計な事するな」という表情で大鷲に詰め寄ると大鷲は椅子でCIMAの頭を殴打。会場からは悲鳴が。悪冠サイドはしてやったりの表情。すかさず近藤と大鷲の龍原砲でCIMAを攻撃。そうなるとネクタイ姿の男が我慢しきれずにリングイン。岡村社長だ。近藤に蹴り技を見舞う。社長が大鷲を睨み付けリングから出るよう促す。大鷲は何とも言えない表情でリングを下りる。そして、クライマックスに。CIMAがナカユビからシュバインを見舞えば近藤はキングコングラリアットを見舞う。これでも決着はつかず。そしてCIMAのラッシュが始まる。近藤の足をロープでフックして変形トカレフ(ひょっとしてこれが公式ページで言っていた「モナリザ・オーバードライブ」?)を見舞い、二発目のシュバインを発射。そしてマッドスプラッシュ発射。会場とレフェリー一緒にカウントを3つ入れる。晴れてCIMAが優勝、4代目UDG王者に輝く。会場は歓喜の渦に包まれる。


▼メイン後
表彰式が始まる。
ベルトを受け取ると腰に巻くより先に額に当て、喜びをかみ締める。
「ありきたりの言葉だけど、ありがとう!」
会場はこれまでで最高に沸く。
この日の大会に関わったメンバー全員(悪冠以外)をリングに呼ぶ。
今大会営業本部長のフジイさんと一緒に宣伝カーで回った市ちゃんを称える。
そして、選手一人ひとりにメッセージを送りそれぞれと握手、抱擁。
「キッド、今までいろいろイジメてきたけどお前も友達や!」
「市ちゃん、お幸せに」
「マイケルとダニエル、逆上陸した時に張り飛ばしたことがあったなぁ。そいつらがどんなレスラーになるかと思ったら・・・・・まあ、プロレスラーにもいろいろあるという事で。」
「土井、キミもイケメンやで。」
「アラケン、泣くなや!でも、そんなアンタが大好きや!」
「モッチー、これからも良き兄貴分として俺たちを引っ張っていってくれ。」
斉了にはHAGEコールの偉大さを説き、HAGEコールを頼む。
そして、会場が一体になってH・A・G・Eチャッチャッチャチャチャが響く。
(ここでHAGEからC・I・M・Aになったらさらに感動モノだったけどさすがにそこまではなかったな。)
神田教頭、玉金、ベーカリー八木、放送席のSUWAもリングに招き入れる。
最後のマイクはマグナムに託し、
「これからも行くところまで行ってやるから応援宜しく!」
(わ〜〜〜〜〜)
「今のこの呼びかけに拍手くれたやつら、今日から俺たち闘龍門とファミリーだよ!」
円陣を組みエールを贈り合う。
そしてテープ花火が打ち上げられる。
CIMAはベルトを掲げ客席の最上階まで走り抜けていく。
会場と一体になって喜びを噛み締めていた。


自分も感動してしまい、フジイさんのところに駆け寄って
「津島でフジイさんからチケット買いました。どうもありがとうございました。」
とお礼を一言言い、会場を後にする。