アテネオリンピック

女子48kg級
谷亮子が2大会連続で金メダル。田村亮子で世界一、谷亮子で世界一、普通にすごい。足の怪我も何のその。足の負傷のハンデを感じさせない横綱相撲。動きもキレていた。準決勝までオール一本勝ち。余裕さえ感じた。決勝では一本取れなかったものの、有効取るなど圧倒的有利な状況で試合を進め、残り16秒ではダメ押しの大内刈りで技ありを奪う。集中力は本当に素晴らしい。最後の涙もこれまでの苦労が思い出されてのものでしょう。勝った時の田村は口の横を出血させ、額には畳で擦れた痕が生々しい。それがより一層金メダルへの険しい道のりを物語っている。そんな姿に普通に感動した。でも、谷亮子の事をYAWARAちゃんと呼ぶのは認めませんから。メダルとYAWARAは全く別問題です。
男子60kg級
野村忠宏前人未到のV3。こっちもすごい。初戦から準決勝まで危なげない試合で全て一本勝ち。引退を考えて2年表舞台から退いていたものの、そのブランクを感じさせない、心身ともに他の選手とは全く別の境地に居るような雰囲気さえ感じられた。見ていて、組めば九分九厘野村の勝ちというのが伝わった。「組まなければ何もできない」というのを自らがしっかり自覚しているからこそなのではないでしょうか。決勝は組ませてもらえなかったために野村の柔道はできていなかったように思う。純粋に試合だけを見れば決勝戦はスッキリしないものもあったし、本人は絶対納得していないでしょうね。技ありのポイントというものも相手の反則ポイントの累積だ。野村の圧倒的強さが相手の反則ポイントを誘ったという事の裏返しになるが、やはり勝つからには一本とりたかったでしょうね。マスコミには「金取れて嬉しい」とかそういうありきたりな嬉しい系コメント並べるだろうけどね。あっ、自分は野村の金に納得してますよ。V3もとんでもなくすごい事というのも認めますよ。決勝は極端な防御姿勢を通した相手のせいで少々面白みに欠けたけど、やはり野村の勝利は素晴らしいし、嬉しかったですよ。念のために言っておきます。