アテネオリンピック

女子52kg級
この階級は世界柔道金メダリスト横澤由貴の登場。結果は惜しくも銀メダル。決勝で寝技で仕留められる。あの押さえ込みはテレビで見る限り10秒台後半で解けているように見えた。審判の角度からは上半身が決まっているように見えたのでしょう。本人に心中はいかに。しかし、横澤といえば圧巻は準決勝でしょう。相手は48kg級の時に田村亮子と数々の好勝負を演じてきたキューバのサボン。後半に有効を取られて、剣が峰に立ったところで、残り10秒。最後の最後に時間ギリギリに背負い投げで一本。残り1秒の大逆転。いかに不利な状況にあっても、一発で勝負を決する事のできる、逆転できるスポーツは柔道ぐらいだろう。これは子供たちに柔道を教える立場にある自分としては説教のネタに使えますね。「あきらめない」ことの大切さを改めて感じさせられた。「あと残り10秒」と「まだ残り10秒」、この差でしょうね。
男子66kg級
内柴正人が見事オール一本勝ちで金メダル。自分は「注目されてなかっただけに金を取る」と予想していたが、ここまで見事に当たるとは思わなかった。合計の試合時間もおそらく1試合分(5分)に満たないだろう。個人的に決勝の一本はラッキーもあるのではと思った。あれがもし一本の判定でなかったとしても、動きを見ると袖釣りで一本取れるのではという気がした。決勝の試合で一度袖釣に入るシーンがあったけど、スッポ抜け気味ではあるもののタイミングはバッチリだったもんな。あと、準決勝の決め技は変形の肩車という風に言う解説者が居たが、あれは入り方が違うだけの、れっきとした袖釣込腰じゃないのか?