なにわ式イルミネーションマッチ〜大阪府立体育会館大会

タイトルの「イルミネーションマッチ」は公式ページの吉野の書き込みより。
◇試合前◇
まずは対戦カード発表。そして、なにわ式イリミネーションマッチの説明が行われる。ルールはまず両チームが1人ずつ入場。その後90秒の時間差を設けて両軍先攻後攻を決めて1人ずつ入場。全員の入場が終わる前はバトルロイヤルのプロレスルール(フォール、ギブアップ)で負けた者が退場、全員揃った時点でタッグマッチとなり、従来のプロレスルールのほかに「オーバー・ザ・トップロープ*1が適用される。
オープニングMCはFM2K。さりげなく「イルミネーションマッチ」にも触れる。メインのルールについての異議申し立てのMCだ。モッチーの言い分は「先行有利じゃねえか」という事。ほどなくしてBloodが入場し、ルール発案者の吉野に異議を申し立てると、当の吉野は「お前らが決めろって言うから決めたんじゃねーか。」と返す。モッチーがK-ness.にスイッチすると「こんなの公平じゃないよなぁ」と煽る。Bloodが「どうすればいいんだよ」と言うような感じで問うと、少し間をおいて「くじで決めりゃいいじゃん」と答える。くじもK-ness.があらかじめ用意していた。2つの封筒を用意して中に○か×が書いた紙が入っていて、○を引いた方が先攻ということで両チームが合意する。そこでK-ness.が有無を言わさず一方の封筒をCIMAに渡すと、CIMAが文句を言う。「お前どっちが○か知ってるんだろ?」って雰囲気で突っかかり、ムリヤリ封筒を交換させる。そして開封するとFM2Kの封筒に○の書いた紙が入っていてFM2Kがまんまと先攻をもぎ取る。K-ness.が「吉野が居ながらこんな単純な手に引っかかるとはな」とあざ笑う。見事にK-ness.の心理戦がはまったくじ引きだった。

◇第1試合◇

マグナムTOKYO、○アンソニー・W・森(エレガントマジック)ドラゴンキッド、●谷嵜なおき
まずはマグナムとアンソニーが入場。テーマはアンソニーの「SOMETIMES」。マグナムが白コスで入場。すごく違和感がある。 谷嵜も久々のリングだ。腰のサポーターが痛々しい。試合が始まるとマグナムとアンソニーのタッグもなかなか面白い。マグナムの存在に押されてなのかアンソニーの動きがいい。谷嵜はやはり捕まる事が多い。最後はアンソニーに対し丸め込み合戦を演じるが、その時点でもうアンソニーのものだ。案の定もつれた末にアンソニーがフォールを奪いエレガントマジックが成立する。
試合後はマグナムとアンソニーがマイクを持つ。迂闊にダンスの言葉を口にしたばかりに関西人のパワーに押されてハルクの試合前にダンスをする羽目に。アンソニーが手をふりかざして会場に拍手を煽る姿が印象的だった。

◇第2試合〜3WAYマッチ

堀口元気vsダニエル三島vs●ストーカー市川(パイルドライバー)
まずはフロリダが入場。ダニエルもすっかりお笑いモードだ。マイケルと一緒にMC。そして市川の査定マッチと位置づけてしまう。試合後にマイケルが帽子を持って客席を回る際におひねりが入っていなかったら今後一切試合はなしだと決め付けてしまう。引き続いて堀口の入場。テーマがマイナーチェンジ。と言っても「WHO HAS CALLED ME?」が「マラハ!イサッパ!」に変わったぐらいだけど。あとマラハイサッパからの曲のつなぎが変わってたか。試合が始まると市川は放置プレイ。ダニエルと堀口の対決だ。市川はすっかり蚊帳の外。一番目を引いたのが堀口、ダニエル、玉金*2が交互に市川を踏んづける最後に玉金がムーンサルトプレス決めた所でしょうか。市川も堀口にかんちょう、735を決めて食い下がるが、それが結果として堀口を怒らせる事になり、パイルドライバーで沈められてしまう。
気になるおひねりは100円だけ入っていた模様。

◇第3試合◇

斎藤了ドラゴンスープレックスホールド)●B×Bハルク
最初に入場したのはマグナムとアンソニーとハルク。ダンサーも二人従えている。そして、似たようなダンスかなぁとあまり構えずに見ていたが、これまでと決定的に違う構成を見せてくれた。と言うのは、センターにハルクを置いていた事だ。真ん中でバック転などの回転系の動きを見せて、そのたびに歓声が起こっていた。引き続いて斎了の入場。まあ、普通に試合は始まったが、斎了が貫禄を見せていた。ハルクも見るたびに動きのキレ、正確性が上がっていて、着々と成長しているのが伺えた。最後は斎了がドラゴンスープレックスでカウント3。


◇メイン〜なにわ式イリミネーションマッチ◇

CIMA、土井成樹ドン・フジイ鷹木信悟、○吉野正人vs戸澤、新井健一郎K-ness.、●横須賀享望月成晃
最初に戸澤が入場。続いてCIMAが入場。のっけからCIMAは戸澤にシュバインを喰らわせ、フォール。しかし、カウントが3つ入る前にCIMAが頭をつかんで起こす。戸澤が捕まるうちに90秒が経過。アラケンが入場し、戸澤を救出する。すると戸澤はひとまずリングを下り、アラケンとCIMAの対決が繰り広げられる。次は土井が入場。颯爽とリングインし、アラケンを攻め立てる。するとCIMAはリングを下り、下で息を整えている戸澤に襲い掛かる。*3続いてK-ness.とフジイさんが入場。この時点ですでにどこを見ていいのかわからなくなるぐらいいろんな戦いが繰り広げられていた。その混沌とした状況から土井が一気呵成にバカタレをK-ness.に仕掛けるが、K-ness.はスカして丸め込んであっという間にカウント3。土井は呆気に取られていたが、そこで間髪入れずCIMAが土井もろともK-ness.を丸め込んで二人分の体重を活かしてカウント3を奪う。このCIMAの機転はさすがだ。その後CIMAは土井に「何してんねん!」と声を荒げた。続いてモッチー、鷹木が入場。次なる動きはフジイさんとアラケンの30代抗争。もみ合っているところでモッチーがフォローに入ろうとするが、三角蹴りがアラケンに誤爆。フジイさんはすかさずロープに走り膝まづくアラケンに腰を落としてラリアットを叩き込みカウント3を奪う。ここでBloodが1人分のアドバンテージ。最後に横須賀、吉野が入場をし、試合形式はバトルロイヤルからイリミネーションタッグへ。この時点でBloodがCIMA、フジイさん、鷹木、吉野の4人、FM2Kがモッチー、横須賀、戸澤の3人。FM2Kは先攻が有利とか文句をつけていた割に不利な状況に陥れられていた。ここで因縁のフジイさんと戸澤の対決だ。戸澤が必死に張り手を叩き込めばフジイさんの思い一撃にうずくまる。そして、ドリームゲート前哨戦といわんばかりにモッチーがフジイさんの前に立ちはだかり、激しい打撃戦を繰り広げる。あれよあれよとモッチーとフジイさんと戸澤がロープ際へ展開し、戸澤とフジイさんがオーバー・ザ・トップロープの危機にさらされ、戸澤が自らを犠牲にしてフジイさんを場外へ引きずり落とす。これでフジイさんと戸澤が失格だが、戸澤は歓喜の雄叫びを上げて両拳を高らかに突き上げる。フジイさんを道連れにしたことでこれまでの借りの一部でも返す事ができたのでしょう。よほど嬉しいのでしょう。フジイさんは戸澤を攻めようとするが、そこはK-ness.がフォローに入る。次はモッチー。鷹木に対し打撃とパワーの対決を繰り広げる。鷹木は踏ん張るモッチーをそのまま抱え上げてのブレーンバスターなどで見せるが、戸澤の道連れに触発されたのか、モッチーが意地で鷹木にツイスターを見舞い、カウント3を奪う。これで2対2のイーブン。ここでまたセコンドに回った失格者がリングになだれ込み、もう一暴れし、一瞬の隙を突いて吉野がモッチーからフォールを奪う。これでFM2K残すは横須賀のみ。BloodはCIMAと吉野。またもBlood有利に。横須賀は二人から集中攻撃を受け、フラフラになっていたが、そこでいい仕事できなかったアラケンが酒霧をCIMAに発射。すかさず横須賀がジャンボの勝ちと叩き込み、そのまま固める。これで吉野と横須賀のタイマンだ。ここに来て吉野は滅多に出さない腕吉野出したりして必死に攻め立てる。かたや横須賀も高い高いなどを見舞いつつ必死に食い下がる。最後は吉野が横須賀カッターを切り返してアナザースペースを叩き込んでカウント3。Bloodが対抗戦に勝利する。
試合後のマイクはまずはモッチーが負けを認めつつ、フジイさんのコスチュームのマイナーチェンジ*4についてつっこむ。そして、Bloodが残り、吉野がマイクを取り挨拶。フジイさんにマイクを振り、そのフジイさんはドリームゲート奪取宣言。次はCIMAに振る。すると流暢なスペイン語で語る。かろうじて聞こえたのが「ジャポネ」「AAA(トリプレア)」、「トリプレマニア」の3語。前にトリプレマニアに出場するという事を言っていたのでその事なのでしょう。ただ、スペイン語で話した事、訳は今度の後楽園でと先に振ったことが引っかかる。ドラゲーになってからここまで離脱者が増えているだけに心配だ。杞憂であってほしい。
1.○K-ness.(クイック*5)●土井成樹
2.○CIMA(エビ固め)●K-ness.
3.○ドン・フジイラリアットから片エビ固め)●新井健一郎
4.▲ドン・フジイ(両者オーバー・ザ・トップロープ)▲戸澤
5.○望月成晃(ツイスター)●鷹木信悟
6.○吉野正人(変形横十字固め)●望月成晃
7.○横須賀享(ジャンボの勝ち!固め)●CIMA
8.○吉野正人(アナザースペース)●横須賀享
Blood Generationが1人残り勝ち

*1:トップロープを越えてリング外に転落した場合に失格となる。

*2:ファンはもうご存知かと思いますが、玉岡金太レフェリーの事です。

*3:実は最初からこの時間帯はのぼりを振るタイミングを見計らうためにあまり試合を見ることに集中できていませんでした。

*4:タイツに血のペイント、Blood Generationの文字

*5:知人から「丸め込みを切り返して丸め込む技」と聞いていて、そういう状況だったのでクイックとさせてもらいました。