アテネオリンピック

女子70kg級
上野雅恵が登場。寝技あり、立ち技あり、豪快な一本ありの見ていて楽しい柔道だ。決勝では身長の高い相手に組ませてもらえず、指導を奪われるが、上野は落ち着いてチャンスをうかがっていた。釣手は下からつかめないものの、引き手を掴んだらすぐさま袖釣に入り、豪快に投げ飛ばす。文句なしの一本だ。金メダルが決まる試合であそこまで見ていて気持ちのいい試合はそんなにないだろう。
男子90kg級
泉浩の登場。正直期待していなかったが、予想を裏切って見事な活躍を見せてくれる。恐れ入りました。初戦はわずか10秒で大外刈りで一本を取る。すると次の試合も背負い投げで有効を奪われるも、大外刈りで一本。準々決勝は判定勝ち。白熱した準決勝は指導を取られるも、アグレッシブな攻勢に出て世界王者から背負い投げで逆転の背負い投げを決め、殊勲の金星を挙げる。最後はグルジアの選手と対戦。果敢に攻めに行くが、大外刈りをこらえられ、裏投げのような大外返しで一本を奪われ、惜しくも銀メダル。近藤修司ドラゴンキッドを片手でリフトアップして放り投げるように見えた。それほどまでに豪快な大外返しだ。しかし、泉もよく頑張ったよ。現在の日本で一番層が薄いとされてる90kg級でメダル取ってるんだから。